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ローマンカモミールは、ジャーマンカモミールとよく似た白い花を咲かせますが、花だけでなく葉にもリンゴの香りがある常緑の多年草です。ほとんど分岐しない花茎の頂点に咲く花は、ジャーマンカモミールよりやや大きめで、中心の黄色い部分がつまめるほど盛り上がることはありません。花の時期以外は草丈が低く、カーペット状に横に広がり、踏みつけにも強いので、香る芝生として栽培されることで有名です。成長が遅いことと維持管理に手間がかかることから、小規模な芝生や香りのベンチ程度の広さが適しています。
「植物の医者」とも呼ばれるように、ローマンカモミールはまわりの植物を元気にするといわれます。このため、コンパニオンプランツとして花壇や菜園に植えられることもあります。耐寒性はありますが、日本の高温多湿の夏には弱いため、夏越しには工夫が必要となるハーブです。
ハーブのなかでも最もよく知られたものの一つで、古くから薬草として用いられた歴史があります。ティーはジャーマンカモミールより幾分苦みがあり、成分にも違いがあります。消化器系の不調に内服したり、皮膚の炎症に外用したりしますが、妊娠中は使用を避けましょう。
花を蒸留して得られる精油には鎮静作用があり、リラックスを目的にアロマテラピーで使用するほか、産業的には主に化粧品に用いられています。